ジャワ島の仏教遺跡と3000m峰

15期       山下賢祐 (在クアラルンプール マレーシア)

夜明け前のボロブドール(Borobudor Temple)遺跡とメラピ山(Mt. Merapi 2925m) 遠望

2006128日から34日でインドネシアのジャワ島東部にある世界最大、かつ南半球では唯一といわれる仏教遺跡を訪ねました。
アンコールワットなどとともにアジアの三大宗教遺跡といわれているボロブドール遺跡は、朝もやの中に巨大な仏教遺跡が浮かび、なんとも形容しがたく、圧巻の一言でした。
またそこから眺望されるジャワの火山の美しいこと。ジャワ島は日本の1/3の島の面積に日本の人口と同程度の人々が暮らしており、非常に高い人口密度となっています。農業国ですから必然的に耕せるところはどこでも畑や田んぼにしてしまいます。2001年に噴火した、美しいコニーデ型のこの火山の麓も例外ではありません。人々は神々が静まるようにと火口に生贄を授け、山の懐深いところまで生活の場所を今でも求め続けています。
0412月にアチェで巨大地震が起こりましたが、有史以来の世界の火山噴火による死者の数も、多くの火山から成るインドネシアが60%を占めているということでした。アジアの最南、赤道に沿ってあるインドネシアの火山群は、人間の生活の中にある畏怖と畏敬の山々と言えるようです。

中腹からのメラピ山 段々畑と小集落が続く
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