財前進さん(3期)百名山完登を祝う会
左から、坂本、江頭、一丸、豊村、滝澤、仁木、細川、木版を持つ財前
ワイワイガヤガヤの飲み会が大好きな3期の連中が2月9日に東京・銀座の料理屋に集いました。
飲み会なら名目を問わない3期ですが、今回だけは、先輩や後輩諸氏、さらに家人にも恥じることない立派な名目がありました。財前進君の「百名山完登を祝う」という堂々たる名目です。「誰にも異論は挟ませないからね」という気迫に溢れた飲み会です。
当日、完登を祝い100名山を刻んだ木版を彼に進呈し、その証左として記念撮影。


筆者注:
昔々、彼がワンゲル3年生の頃、筆者や皆と共に与論島パーワンの途上、同期の黒木健彦君の鹿児島の実家で一晩世話になり歓待を受けた。ところが、鬼のかく乱で、翌日、彼が高熱を出したため、彼だけがそのまま止まり快復を待つことになった。寝込んだ彼を、二日二晩親身に世話をしてくれたのが、黒髪で目もとの涼しい黒木の妹だった。
未だ高校生であった彼女の美しさと優しさに心を奪われ福岡へ帰った後も、彼女への思いはつのるばかり。なにせPCも携帯電話も無い時代。頭が割れるほど精魂込めてしたためたlove letterが効を奏し、彼女が高校を卒業するのを待ち、めでたし、めでたしの結果となった。

彼の登山歴はワンゲル1年生の久住登山から始まったが、海洋土木・港湾施設工事を得意とする大手marine constructorのW建設に入社し、国内外の工事現場を飛び回る多忙な日々に登山は中断。本社に帰任した50歳頃から、再びボツボツと山歩きを開始。その後、数年経営に携わり、その経験を買われて会社更生法下にあった大手ゼネコンの再建に日夜奮闘。再建の目途を立て64歳で、前倒し自主退社。この間、多忙な合間を縫って登頂したのは約50座。
退社後、自由な身になった後、先ず、真言密教の在家修業僧として念願の四国八十八か所の歩き遍路を終え、この5年間で約50座を登り幌尻岳で100名山を完登。

現役時代は「夫唱婦随」で彼を支えてきた奥さんは、彼と共に山を巡る中で、山の醍醐味を知り、一人でキリマンジャロやモンブラン登頂にでかけるほどに。今や旦那は留守宅を守る「婦唱夫随」とか。あの清楚な女子高生が逞しい山女に変身しようとは、夢にも思いませんでした。

(文責:坂本)
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