日本200・300名山探訪(その3) | |||
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土井英司(11期) 斉藤寛(13期) | |||
笈ヶ岳山頂 | |||
今年のゴールデンウィークに,ピークハンター11期の土井英司氏とその見習い13期斉藤で北陸地方の200名山(笈ヶ岳),300名山(猿ヶ馬場山,医王山)を登ってきました。 笈ヶ岳(おいずるがたけ)は,谷一つ隔てて白山の北に位置する,かの深田久弥が100名山に入れようかと思った北陸の名峰です。標高は1,841,4m。白山と同じく修験の山として登られた歴史があります。夏場は深いヤブに覆われるため登山適期は冬期~残雪期とされています。 猿ヶ馬場山(さるがばんばやま)は世界遺産白川郷の裏手,庄川を挟んで白山の東に位置する1875mの山です。白山の展望が良いことで知られていますが,この山も夏場は頂上付近がクマザザに覆われ,ピークに辿り着くのが困難な山といわれています。 笈ヶ岳,猿ケ馬場山両山とも,夏場は登れない山ということで残雪のある5月上旬にアタックしました。 医王山(いおうぜん)は,白山山地の最北端,金沢市の郊外に位置し,いくつかのピークをもつ山塊の総称です。最高峰938mの,博多でいえば宝満山,東京でいえば高尾山にあたる金沢市民憩いの山です。300名山の一峰ということで併せてピークをかせぐことにしました。 |
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斉藤 寛 | |||
5月2日 午後9時に土井氏の車で東京を立ち,妙高サービスエリアで車中泊。 5月3日・・・・・晴 一路,北陸道を金沢,白山山麓中宮をめざす。中宮スキー場から川沿いの林道に入るが,ゲートが閉まっているため,新中宮温泉センター駐車場に戻り車を止める。中宮の村中を林道へ歩き始めると,地元の人から声を掛けられる。笈ヶ岳に登るというと,「ゲートは通れる。おれたちについてこい」とのこと。車に再度乗り込み,地元の方の車についていき,貯水池の下の林道まで案内される。 ①9:35 階段を上って貯水池へ上がる。10:00 ②10:05 杉林のなかを急登。10:40 ③10:45 11:20 ④11:25 ブナオ山頂上直下から雪が出てく る。12:20 ブナオ山山頂。雪に覆われてい る。昼食 ⑤12:40 13:20 山頂から下り,ブッシュに突 入。雪が溶けて,ヤブになっている。 ⑥13:30 14:15 鞍部から赤テープを探しな がらヤブの中を上り下り。 ⑦14:20 15:15 ヤブこぎ続き,ばてばてにな る。 ⑧15:20 標高1000mを越え,稜線にでると雪 が出てきる。15:45 1271mピーク着。 斉藤がバテてしまい,宿泊予定地の冬瓜平 (かもうりだいら)まで後1時間はかかると思 われ,1271mピークでテントを張ることにす る。 |
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ブナオ山山頂 | |||
1271mピークで幕営 | |||
白 山(シリタカ山分岐) | |||
5月4日・・・・・晴 4:30 起床。朝食。 アイゼンを付け,出発。 ①5:30 7;50 シリタカ山分岐 冬瓜平(かも うりだいら)には6:30着。雪原にはテントが 3張ある。冬瓜平から冬瓜山(かもうりやま) の山腹をトラバースしシリタカ山の稜線へ谷 を急登する。 ②8:00 9:00 笈ヶ岳頂上 狭い頂上には,大 笠山から登ってきた2人と一緒になる。 360° の展望を楽しむ。ヤブこぎの苦労が報われ る。 雪に覆われた白山はまさに神の山と実 感する。 昼食 ③9:35 10:35 シリタカ山分岐 続々と登山者と離合する。聞くと白山スーパ ー林道のジライ谷から登山道ができていて 日帰りで笈ヶ岳に登れるという。 ④10:40 11:30 冬瓜平着。 ⑤11:35 12:30 1271mピークのキャンプ地 着。テント撤収。雪を溶かして水を用意す る。 ⑥13:50 14:35 赤テープを探しながら,ヤブ の中を下る。やはり疲れる。 ⑦14:40 15:05 斉藤がバテてしまい,ペ ースが相当遅れる。 ⑧15:10 15:40 ⑨15:55 16:15 ブナオ山頂上。 ⑩16:25 17:05 ブナオ山頂上から登山道を 一気に下る。 ⑪17:10 17:45 ⑫17:50 杉林を下る。紫のカタクリの花が群 生している。18:30 林道着 新中宮温泉で汗 を流した後,金沢方面へ出発。 医王山山麓 で車中泊。 |
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笈ヶ岳 | |||
鞍部の休憩地点で | |||
笈ヶ岳頂上 | |||
5月5日・・・・・晴 6:00起床。朝食。 医王山麓から夕霧峠をめざす。途中医王の里オートキャンプ場のトイレで水を確保。 ①7:15 夕霧峠から木の階段を登る。7:40 奥医王山頂上着。標高939m,医王山の最 高峰。展望台があり,雪をまとった白山,立 山方面が見渡せる。 ②8:10 奥医王山山頂出発。 8:25 夕霧峠着。 ③8:30 夕霧峠から今度は反対方向の白兀山 (しらはげやま)登山口に向かう。 9:00 白兀山山頂。標高は896m。展望台あ り。 ④9:10 白兀山山頂出発。 9:40 夕霧峠着。 いよいよ猿ヶ馬場山をめ ざし白川郷へ出発。途中,五箇荘の黒馬の 湯に立ち寄り汗を流す。 道の駅白川郷で寝 ることに決め,登り口を確認するため白川郷 へ。 白川郷は,連休とあって車道に人があふれ 人でごった返している。上り口の林道を確 認。 また,河原の公共駐車場が明日無料に なることがわかり,駐車場所も決定する。3時 過ぎから雨が降り始める。夜半にかけ強い 降りになる。明日は晴れるとの天気予報を 信じ,就寝。 |
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奥医王山頂上 | |||
頂上から白山方面 | |||
白兀山 | 白兀山山頂 | ||
5月6日・・・・・雨上がり晴 雨上がり晴れ 4:00起床。朝食。 白川郷公共駐車場に車を置く。 ①5:00 5:40 白川郷裏手の林道を登ってい く。 5:25猿ヶ馬場山への分岐。赤テープあり。 ②5:45 6:30 宮谷林道に出,しばらくして林 道右手にガイドブックにある上り口を見つけ る。谷沿いに上り口を探すが,雪もなくヤブ がひどく,宮谷林道を詰めることにする。 ③6:40 8:50 帰雲山(かえりぐもやま)頂上 水嵩の増した川を渡る。アイゼンを付け,林 道進むが谷筋を間違えて時間を食う。ワサ ビ田跡に着き,いよいよ帰雲山に直登をか ける。赤テープを探しながらひたすら頂上を めざす。急登のため休まず登り続ける。 ④9:00 10:20 猿ヶ馬場山前ピーク 前方に は猿ヶ馬場山がゆったりとした山容をみせて いる。どうやらこの山域にはわれわれだけら しい。一面の銀世界が広がっている。一旦 下ってオオシラビソの林のなかを登り猿ヶ馬 場山の前ピークに着く。 ⑤10:25 10:40 猿ヶ馬場山頂上 ゆったりと した頂上から360°のパノラマが展開する。西 には白山が純白に輝いている。 しばし景色にみとれる。 昼食 ⑥11:38 12:35 帰雲山頂上 ⑦12:45 13:25 ワサビ田跡 ⑧13:30 新緑の林道を下る。 14:25 駐車場着。 |
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白川郷 | |||
宮谷林道 | |||
帰雲山から猿ヶ馬場山 | |||
白 山 | 猿ヶ馬場山山頂 | ||
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