日本の野鳥の世界
第50回 イワツバメ

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@ イワツバメ
(06.6 奥多摩湖)
巣作り中のイワツバメが泥を唾液が粒状にしたものを咥えて返ってきたところです。これから椀型に作り上げます。
今回は記念すべき第50回目の「日本の野鳥世界」です。約一年前の7月2日に始まった野鳥世界の第1回目は、夏鳥のオオルリからスタートしましたが、再び夏鳥の季節になりました。2006年の夏鳥はイワツバメから始めましょう。
日本で観察できるツバメ類は5種類ですが、いずれも春に日本に渡ってくる夏鳥で、イワツバメは九州など暖地では一部が越冬します 。イワツバメはツバメのようにいわゆる燕尾服と呼ばれる尾の切れ込みがほとんどなくしかもやや小さいのですが、腰が白いのですぐに 見分けることが出来ます。ツバメ類は土で巣を造りますが、ツバメの巣が皿型であるのに対しイワツバメの巣は椀型の丸っこい巣であることも特徴です。またツバメは単独で巣を作りますが、イワツバメは集団で巣を作ることも異なります。
A イワツバメ
(06.6 奥多摩湖)
巣作り中のイワツバメ
B イワツバメ
(06.6 奥多摩湖)
水溜りの傍で湿った泥を集めるために集まってくるイワツバメの群です。次々にむずたまりに来ては泥を咥えては巣に運んでいきました。これヵらは職が始まるようです。
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山野の野鳥(4)