日本の野鳥の世界
第49回 アオジ&クロジ

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@ アオジ
(2005.5 裏磐梯桧原湖自然観察路)
アオジもクロジもホオジロの仲間で、本州以北で繁殖する代表的な高原の鳥ですが、冬季は暖地の平地や丘陵地に移動します。
アオジは繁殖期には明るい林や草原に接した林に棲息し、むき出しの枝でゆっくりしたテンポで囀ります。冬季には一部冬鳥としても渡来し、薄暗い林で草の実などを食べて冬を越し、数も多いことから公園の薄暗いところで見ることが出来ます。
一方クロジは繁殖期には雪の多い地方のブナ林、亜高山の針葉樹の林床にササ類が密生した暗い林を好んで棲息します。越冬期はアオジと同様暖地に移動し、常緑広葉樹林やスギ林などの林床にアオキなどが茂った暗い林で、草の実などを食べて過ごします。
私は福岡勤務時代(平成5,6年)、油山に探鳥によく通いましたが、冬季ネイチャーセンターの餌台にやって来るクロジを窓越しに観察したことを鮮明に覚えています。
A クロジ
(2004.4 練馬区光ヶ丘公園)
B クロジ
(2005.2 埼玉県道満グリーンパーク)
C クロジ
(2005.2 埼玉県道満グリーンパーク)
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新緑の野鳥(1)