日本の野鳥の世界
第48回 ウグイス

目次へ

@ ウグイス
(2006.2 練馬区光ヶ丘公園)
光ヶ丘公園内のブッシュ近くの切株に、「梅にウグイス」を撮りたいと誰かが梅の枝を置いた「やらせ」の写真ですが、ウグイスは本物です。
ウグイスは全国の低地から山地の林、特に常緑広葉樹林で繁殖する留鳥ですが、春には住宅地の生垣でもホーホキェキョの声を聞くことができ、日本人には馴染みの野鳥です。ここでは街に棲む野鳥として紹介します。ウグイスは飼い鳥として古い歴史を持っていて神功皇后時代から飼い鳥としてその鳴き声を楽しんだようです。
江戸時代には武家の間でウグイスの鳴き声を競ったため、声が良いとされた京都のウグイスを取寄せ、その鳴き声を上野周辺のウグイスが真似て鳴くようになったことから、ウグイスの名所となり鶯谷の地名が生まれたと言われています。
ウグイスは笹薮などのブッシュの中でクモなどの小さな昆虫を餌として生活しますので、声は良く聞きますが姿はなかなか現わしません。
梅にウグイスの言葉は第47回メジロで紹介したとおり、梅の木にメジロが蜜を吸いに現れ、周りの生垣等のブッシュでウグイスが鳴いている光景を言ったものです。
A ウグイス
(2006.3 練馬区光ヶ丘公園)
B ウグイス
(2006.3 練馬区光ヶ丘公園)
目次へ

街に棲む野鳥(3)