日本の野鳥の世界
第44回 ミヤコドリ&ユリカモメ(都鳥)

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@ ミヤコドリ
(2001.4 船橋三番瀬臨海公園)
2001年4月1日に三番瀬で撮った写真ですが、東京湾での写真は常に逆光ですので、長靴を履いてミヤコドリの側方に出て撮りました。今年も三番瀬に100羽余りが渡来したとの情報を得て、6回撮影に出かけましたが、残念ながらついにお目にかかれませんでした。
水辺の冬鳥も10回目となりましたが、冬鳥の季節も終わりますから最終回としてミヤコドリとユリカモメをお届けします。
ミヤコドリは稀な旅鳥又は冬鳥として少数が日本に渡来する渡り鳥ですが、定期的に渡来するのは博多湾の和白干潟でした。十年くらい前から東京湾の三番瀬に渡って来るようになりましたが、毎年数が増えて今年は100羽余りが渡来しました。
万葉集「名にし負はば、いざこと問はむ都鳥、我が想う人、ありやなしやと」に出てくるミヤコドリ(都鳥)はユリカモメのことです。
ユリカモメは冬鳥として全国各地に多数渡来する気品のあるカモメの仲間ですので、万葉の時代から庶民に親しまれた渡り鳥として和歌の題材にもなったのだと思います。繁殖期には頭が黒く変色しますので、真っ赤な足と白い体、それに黒い頭のコントラストが とても奇麗な鳥です。
A ユリカモメ
(2005.12 葛西臨海公園)
ミヤコドリを求めて三番瀬に行きましたが、立ち去った後だったので帰り道に葛西臨海公園に寄ったときに撮ったものです。
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水辺のの冬鳥(10)