日本の野鳥の世界
第41回 海ガモ(1)

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@ ホシハジロ
(05.12 福島市・阿武隈川)
カモの仲間(1)

カモの仲間は大きく海ガモ類と淡水カモ類に分類されますが、日本ではそれぞれ12種、17種が見られます。その他リュウクウガ モ類1種、ツクシガモ類3種、合わせて33種が確認されています。
海ガモと淡水ガモの違いは、波の大きい海を主な生活の場にしているのが海ガモで、波の静かな内海や湖沼、川などを生活の場にし ているが淡水ガモですが、大きな違いが他にも二つあります。一つは、海ガモは水中に潜って餌を採りますが、淡水ガモは水中に首 を入れて逆立ちになりながら餌を採ります。したがって海ガモのことを潜水ガモとも呼んでいます。ホシハジロやキンクロハジロは 内陸の湖沼や川でも見ることが出来ます。もう一つの違いは水面から飛び立つ時には海ガモは水面を足で蹴って助走しますが、淡水 ガモは垂直に飛び立ちます。
カモの仲間は主に冬鳥として日本に渡ってきますが、カルガモやマガモ、オシドリなどのように一部の種類は日本で繁殖するものも います。9月頃から飛来しはじめ3月中旬になると北帰行が始まります。
今週から3回に渡って全国で何処でも見られるポピラーらカモ類を紹介します。その第1回は海ガモです。

海ガモ(1) (ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ)

海ガモの多くは荒海(外海)や北国で多く見られますので、関東に住んでいる私には限られた種類しか見られません。ここでは全国 で普通に見られるホシハジロ、キンクロハジロと東京湾が最大の飛来地であるスズガモを紹介します。東京湾はスズガモが5万羽以 上も飛来する代表的な飛来地です。過っては10万羽以上も飛来していたそうです。
A キンクロハジロ
(05.12 福島市・阿武隈川)
B スズガモ
(05.12 船橋市・三番瀬)
C ホシハジロとキンクロハジロの群
(06.3 葛西臨海公園)
D スズガモの群
(05.12 船橋市・三番瀬)
E スズガモの飛翔
(05.12 船橋市・三番瀬)
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水辺のの冬鳥(7)