日本の野鳥の世界
第39回 ベニマシコ

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@ベニマシコ♂
(道満グリーンパーク 05.3)
ベニマシコはユーラシア大陸東部の亜寒帯、日本では北海道と青森県の下北半島で繁殖し、冬季は南部に移動するアトリの仲間です 。低地の低木林や低木の混ざった草原、湿地の葦原などで、イネ科の草の実などを餌にして生活します。オスは顔から腹にかけて紅 色で、美しい赤い鳥なのでバーダー憧れの野鳥の一つです。メスは淡黄褐色で地味な色ですが、オス同様翼に2本の明瞭な翼帯が目 立ちます。
私は毎年、荒川の道満クリーンパークや渡良瀬遊水地の葦原にこの赤い鳥を求めて撮影に出かけますが、今年はベニマシコにかぎら ず冬鳥の姿が極端に少なく、未だにお目にかかれません。

A ベニマシコ♀
(道満グリーンパーク 04.11)
写真@Aは道満グリーンパークの葦原の縁でセイタカアワダチソウの実を食べるベニマシコで赤いのが♂です。
B ベニマシコ♂
(道満グリーンパーク 05.3)
写真Bは同じ道満グリーンパークの葦原の疎林で、4〜5羽のベニマシコが葦原から入れ替わり立ち代り枝に止っては目の前で遊んでくれました。一番手前の枝の一羽オスを撮ったものですが赤い色に感動しました。

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山野の冬鳥(7)