日本の野鳥の世界
第36回 ツグミ

目次へ

@ツグミとハチジョウツグミ
(2006.2 柏市の柏の葉公園)
ツグミはシベリア東部からカムチャッカ地域で繁殖し、冬鳥として全国に渡来します。渡来数が多く、低地から山地の林や農耕地、 都会の公園など、人の目に触れやすい環境で生活するうえ、余り人を恐れないので最もポピラーな冬鳥の一つです。
ツグミの亜種で胸の黒班がなく赤褐色の斑点があるハチジョウツグミが稀に渡来します。今年は千葉県柏市の県立「柏の葉公園」に 現れてくれました。
学生の頃福岡の天神横丁の焼鳥屋では冬になると「ツグミ入荷しました」との看板を目にしたものです。これは年間に10万羽とも20 万羽とも言われるかすみ網を使った違法な密漁で大量捕獲したものですが、今では取締りが厳しくなってこんな風景は見られなくな りました。
5〜6年前は近所の公園を散歩すると、あちらこちらで見られたポピラーな冬鳥も最近はめっきり少なくなりました。
A ハチジョウツグミ
(2006.2 柏市の柏の葉公園)
写真@Aはハチジョウツグミが柏の葉公園に現れたとの情報を得て行って見たところ、人に慣れた固体でツグミとのツーショット撮 影が出来ました。ツグミとの違いがはっきり判ると思います。
B ツグミ
(2006.1 さいたま市 秋が瀬公園)
06.1.21関東地方は大雪に見舞われました。翌日、雪景色の野鳥を撮ろうと秋が瀬公園に出かけ撮影したものですが、上向き の画像で雪の背景が入ってないのが残念です。
C ツグミ
(2005.3 練馬区 光ヶ丘公園)
近所の光ヶ丘公園の落ち葉の積もった地面でミミズを探しているツグミですが、胸の黒班がはっきり見られます。
目次へ

山野の冬鳥(6)