日本の野鳥の世界
第35回 ヒレンジャク

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@ヒレンジャク
(2004.3 埼玉県秋ケ瀬公園)
レンジャク類にはヒレンジャクとキレンジャクの2種があります。どちらも明瞭な冠羽があり、スズメより大きくハトよりは小さい良 く似た冬鳥です。尾の先に赤色(緋色)の斑があるのがヒ(緋)レンジャク、黄色い斑があるのがキ(黄)レンジャクですが、冬季 は群れで生活し両者が混ざった群れが見られることもあります。
毎年同じ場所に定期的に渡って来ることが少なく、不規則な渡りの習性があるのでストレンジャーと呼ばれています。
ヤドリギやナナカマドなどの木の実を好んで食べますが、ねばねばした糞をすることによってヤドリギの種子は他の樹木に散布され 、繁殖を手伝っています。ヤドリギが寄生したケヤキやエノキの大木のある集落や並木にも良く現れるので、レンジャク類を探すに はヤドリギを探すことになります。


レンジャクが秋ケ瀬公園に出ているとの情報を得て行って見ると、小鳥の森に入った途端にすぐに現れてくれました。大きな樹の下 に誰が設けたのか水場があり、一旦樹に止まり辺りの様子を見ては次々にヒレンジャクが水場に降りてきました。5〜6羽の群れのようでした。

A ヒレンジャク
(2004.3 埼玉県秋ケ瀬公園)
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山野の冬鳥(5)