日本の野鳥の世界
第34回 タゲリ

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@雪の中のタゲリ 
2006.1 秋が瀬公園
タゲリはユーラシア大陸の温帯から亜寒帯で繁殖し、日本には冬鳥として北海道を除く全国に渡来します。越冬期は数羽から数十羽 の群れで湿田や川岸でミミズ、貝などの動物質の餌を採り生活します。
反り返った長い冠羽と光沢のある緑色の背、それに歌舞伎役者のような顔が特徴の大型のシギ・チドリの仲間です。
東京周辺では埼玉県や千葉県の田園地帯で、福岡在住の方は九大が移転する「九大学研都市駅」から海側の田圃、とりわけ瑞梅寺川 の周辺の田圃で見ることが出来ます。ただ地元のバーダーの話では、大学移転に伴う開発のため、野鳥が大変少なくなったとのこと で残念です。
私も今年2月3日に12年振りに瑞梅寺川周辺に行って見ましたが、田圃の中にあちらこちら重機が見えて開発が進み、当時のよう な野鳥の宝庫とはいえない状態に驚きました。

写真@、Aは、今年(2006年)の1月21日東京は大雪でしたが、翌日は快晴となりましたので、雪景色の中の野鳥を撮ろうと 荒川河川敷の「秋が瀬公園」に出かけ、ラッキーにも17羽の群れを発見、撮影したものです。雪の白を背景にしたタゲリの緑色が とってもきれいでした。
A 歌舞伎役者のようなタゲリの顔
2006.1 秋が瀬公園
B タゲリの群れ
2002.11 福島潟
C タゲリの群飛
2002.11 福島潟
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水辺の冬鳥(4)