日本の野鳥の世界
第33回 ミコアイサ

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@ホシハジロの群れの中の番。手前の右がオス、左がメス 
2005.12 葛西臨海公園
日本に渡来するガンカモ科・アイサ類はミコアイサ、ウミアイサ、カワアイサの3種でいずれも冬鳥ですが、ミコアイサはその中で 最も小型のアイサ類です。
オスは大部分が白ですが、目の周りや肩、背、腰などの一部が黒で、白と黒のツートンカラーなので「パンダガモ」と呼ばれている 人気者です。メスは顔の部分は白ですが、全体に褐色で頭上から後頭にかけては明るい茶褐色でまるで別の種類のように見えます。
冬季は数羽から数十羽の群れで生活し、湖沼や大きな川など潜って魚を捕食しますが、たまには海の入り江でも見かけます。最近は めっきり数が減り、なかなかお目にかかれなくなりました。昨冬は皇居のお濠に十数羽の群れが現れ、バーダー仲間の話題になりま した。
写真は昨年暮れ(05.12.18)葛西臨海公園の淡水池で、約3000羽のホシハジロの群れの中にオス1羽、メス3羽が居るのを発見 しましたが遠すぎて撮影できず、翌週の日曜日(05.12.24)、2回目でやっと撮影したものです。3000羽ものカモの中から見つ け出すのは大変のように思われるかも知れませんが、オスは遠くからは真っ白に見え、目立つ色ですからすぐに発見できます。
A 芦原を泳ぐミコアイサの番、左がオス、右がメス
2005.12 葛西臨海公園
B ミコアイサの♀
2005.12 葛西臨海公園
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水辺の冬鳥(3)