日本の野鳥の世界
第32回 ジョウビタキ

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@ジョウビタキ♂ 03.11 渡良瀬遊水地
渡良瀬遊水地の民家の近くの葦原で、オス同士の縄張り争い中に撮影したものですが、2〜3分激しく追いかけ、くたびれたのかほんの一瞬だけ離れてとまると、またすぐに追いかけ出します。1時間以上もこれを繰り返していましたが、見ている私の方がくたびれて退散しました。
ジョウビタキは冬季に全国に渡来する小型ツグミ類ヒタキ科の冬鳥で、平地や山地の農耕地、公園や庭先、川原などで普通に見られます。オスは頭上の灰白色と胸から腰の橙色が鮮やかで、翼の白斑が目立つ美しい鳥ですが、メスは翼の白斑が目立つ程度で灰褐色の地味な色をしています。オスもメスも一羽ずつ縄張りを持って生活する習性があるので、渡来直後には縄張り争いが起こり、追いかけ合いがしばしば見られます。枝などにとまると尾を振る動作を頻繁にしますので、遠くから肉眼で見てもすぐにルリビタキと判ります。
Aジョウビタキ♀ 02.1 北本自然公園
北本自然公園の刈り取った葦原の中の棒の先にとまっているメスです。北本自然公園はもともと谷津田を町が買い取って回りの雑木林や梅林を合わせて自然公園にしたものです。公園に隣接して民家がたくさんあって、来園者も多いので人をあまり恐れない固体でしたので、かなりの至近距離から撮影できました。
写真@、Aは光学カメラ(EOS−3)で撮ったものをスキャナーしたものです。
Bジョウビタキ♀ 04.11 道満グリーンパーク
ヒタキ科の鳥は眼が可愛らしいのが特徴ですが、写真Bはキャッチライト入って眼がくっきり写すことが出来ました。この写真はデジタルカメラ(EOS20D)で撮ったものです。
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山野の冬鳥(4)