日本の野鳥の世界
第29回 ハクチョウ

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阿武隈川・ハクチョウ飛来地の全景(06.1.1)
日本に冬鳥として飛来するハクチョウ類はオオハクチョウとコハクチョウですが、稀にアメリカコハクチョウ、コブハクチョウが見 られます。アメリカコハクチョウは北アメリカからの迷鳥で、コブハクチョウは動物園から逃げ出したものが野鳥化したものと言わ れています。ここでは、オオハクチョウとコハクチョウを紹介します。
オオハクチョウもコハクチョウもユーラシア大陸の寒帯で広く繁殖し、冬鳥として北日本、日本海沿岸の水辺に渡ってきます。
オオハクチョウは体長140cm、コハクチョウは120cm、両者とも全身真っ白な大型の水鳥です。名前のとおりオオハクチョ ウが約20cm大きく、嘴の黒と黄色の配色が少し異なる程度で、遠くからではほとんど区別が付きません。
写真は今年の元旦(06.1.1)福島市内の阿武隈川の親水公園で多くのカモ類とともに、餌場の近くで群れるハクチョウ類を撮 ったものです。
福島市内の阿武隈川には今年は約1000羽のハクチョウ類が飛来していますが、オオハクチョウの方がやや多いとのことです。
保護と観光目的で餌を与えているため人間を恐れず、すぐ近くで見ることが出来ます。
オオハクチョウの親子
真ん中の少し茶色っぽく、黒い嘴の3羽が昨年春に生まれた幼鳥です。
オオハクチョウとコハクチョウ
                      
左端の1羽がコハクチョウ、右側の3羽はオオハクチョウです。
オオハクチョウ 
オオハクチョウは嘴の黄色が鋭く切れ込んでいます。夫婦の会話中のシーンです。
コハクチョウ
コハクチョウの嘴の黄色は丸みを帯びています。
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水辺の冬鳥(1)