日本の野鳥の世界
第26回 オオタカ

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オオタカ@
オオタカは北アフリカ、ユーラシアおよび北米大陸の亜寒帯から温帯で広く繁殖地をもち、いわば世界中で見られるワシタカ類で、日本では山陰から近畿以北で繁殖する留鳥です。
高地や寒地に棲むものは冬季には低地や暖地に移動し、秋冬になるとほぼ全国で見られます。
ちなみにワシとタカは学問的な区分は明確ではありませんが、大型をワシと呼び、中〜小型をタカと呼んでいます。
道路等の公共工事でよく問題になりますが、関東ではポピュラーな猛禽類で、探鳥のマイフィールドである練馬区の光ヶ丘公園では冬季には毎日のように見ることが出来ます。
獲物は主にツグミ級の小鳥、ハト、カモ、など中〜大型の鳥ですが、ネズミやウサギも襲います。
幼鳥は背面が褐色で白い胸から腹には褐色の縦班がありますが、成鳥になると背面は青味のある薄墨色に白い胸から腹の班は横班に変わります。
写真@は2004.5 光ヶ丘公園のサンクチュアリで水辺から飛び立った瞬間を捉えたものです。
オオタカA
写真Aは2004.2 渡良瀬遊水地でザアーという羽音を立てながら猛スピードでほぼ垂直に川面のコガモに襲い掛かり、水中でコガモを窒息させた後、水辺に引き上げてむさぼり食べる成鳥のオオタカを捉えたラッキーな一枚です。満腹になったオオタカはその後、茂みに身を潜めて二時間以上動こうとしませんでした。
                       
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猛禽類(1)