日本の野鳥の世界
第25回 ヤマガラ

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ヤマガラ@
ヤマガラは常緑広葉樹林を好む留鳥として全国に広く分布し、樹洞などで繁殖します。枝から枝に移動しながら、葉の茂みにいるガの幼虫などを捕まえますが、秋から冬にかけてはスダジイやエゴノキの実もよく食べます。大きめの虫や木の実は枝に運んで足指で押さえて嘴でつついたり、割ってから食べる仕草がとても可愛らしいものです。
秋には木の実を幹の割れ目などに貯える貯食という習性を持っていて、冬に備える賢い野鳥でもあります。
春の繁殖期にはツーツーピー、ツーツーピーと可愛い声で囀ります。
頭が良くて人に懐き易い性格なので、昔は鳥篭の中に造られたミニチアのお宮から、おみくじをお客に渡す芸をしてくれるのをお宮の参道でよく見かけましたが、最近は野鳥保護からか見られなくなりました。
写真@、A、Bは2004.12.31、お正月を蓼科高原で過ごした時に、雪の中で撮ったものです。
ヤマガラA

ヤマガラB
                       
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山野の留鳥(3)