日本の野鳥の世界
第23回 カケス

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カケス@
カケスは日本中の山地で繁殖するカラスの仲間で、冬には暖地や低山に移動し里山でも多く見られます。日本人には馴染みの鳥で「泣けた泣けた、・・・あの娘と別れた悲しさに、山のカケスも泣いていた・・・・」と春日八郎の歌謡曲「別れの一本杉」の歌詞にも出てきます。
カラスの仲間は囀りを持っていないのが特徴ですが、カケスはジャーととても美声とは言い難い大きな地鳴きのほかに、色々な鳥や物音をまねた声も出します。
翼に青い羽を持った30cmもある美しい野鳥である上、不安定なふわふわした特長のある翼動で直線的に飛ぶのですぐに判ります。
秋になるとミズナラ、カシ類などのどんぐりを好んで食べ、そのどんぐりを貯える習性を持っています。神経質な野鳥で発見しても近づけないので、見かける割にはなかなかシャッターチャンスがありません。
写真@、Aは2005年のお正月に蓼科高原の別荘地にあるペンションの窓越しに撮ったものです。
カケスA

                              
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山野の留鳥(1)