日本の野鳥の世界
第22回 モズ

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モズ@
モズは日本の山野で繁殖する留鳥ですが、秋から早春にかけては低地の村落付近の林、農耕地、公園、あるいは暖地に移動し、単独で行動します。秋に枯れ枝や電線の上でキィーキィキィキィと高鳴きする姿は、田園地帯の秋の風物詩でもある。
昔の人は「モズの高き75日」といい、モズの高鳴きを初めて聞いてから七十五日目に霜が降りると農作業の目安にしていたとのこと。
尾をゆっくりと回すように動かして枝や電線にとまり、餌を見つけると飛び降りて嘴で捕らえ、枝に戻って食べる光景が見られます。
捕らえた獲物を小枝やとげに刺す習性があり、これを「モズのはやにえ」という。
写真@、Aは2005年3月埼玉県の道満グリーンパークと練馬区光ヶ丘公園で撮ったものです。いずれも羽に白い斑点がありますから、オスのモズです。メスにはこの斑点がありません。
モズA

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秋を告げる野鳥(1)