日本の野鳥の世界
第19回 サンカノゴイ

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サンカノゴイ@
2003年12月から2004年2月にかけて、練馬区光ヶ丘公園に「サンカノゴイ」、「シロハラクイナ」、「フクロウ」という珍客が次々に訪れてくれました。これらの珍客を3回にわたって紹介します。
第1回目はサンカノゴイです。
サンカノゴイは環境庁のレッドデータブックで絶滅危惧種TB種に指定されている保護対策を急がれる珍鳥中の珍鳥です。
体長70cmほどの地味な色をした大型のサギで、アシ原等の湿地に棲息する神経質な野鳥です。夜間活動するため観察の難しい珍鳥が、昨年1月なんと光ヶ丘公園のバードサンクチュアリに現れたのです。2ヶ月間ほど滞在してくれましたので、休みのたびにサンクチュアリを訪れ、3度目にしてやっとシャッターチャンスに恵まれました。
サンカノゴイの食べ物は、水辺にすむ魚類や両生類、昆虫類などだそうですが、普段は縮めている頸をすばやく伸ばして捕まえます。
写真@は草むらで頸を持ち上げて警戒している様子です。その後ゆっくりゆっくり獲物を求めてほんの数メートルを約30分かけて前進し、見事にザリガニを捕らえました。
写真Aはザリガニを見つけ、狙いを定めているサンカノゴイ、写真Bはザリガニを捕らえた瞬間です。
サンカノゴイA

サンカノゴイB
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光ヶ丘公園の珍客(1)