日本の野鳥の世界
第18回 ミソサザイ

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ミソサザイ(奥多摩・都民の森)@
ミソサザイは日本で一番小さな鳥の代表です。春先雪が解けないうちから、苔むした倒木や渓流の大きな岩の上など、ソングポスト を転々としながら、体に似合わず大きな声で囀ります。
主に渓流沿いの岩の割れ目や倒木の根っこの窪地に巣を作る留鳥ですが、褐色の小さな体ですので、鳴かなければなかなか見つけられません。近くで声がしたらしばらく立ち止まって眺めていれば、見つけられます。
日本中何処でもいるポピュラーな鳥で、人懐っこい鳥ですから春先、ハイキングや登山中に目の前や頭のすぐ上の枝で突然鳴きだし たりするのに出くわします。ミソサザイの人気はなんと言っても尾を直角に上げて懸命に囀る可愛らしい仕草です。
写真@は05.6、奥多摩の都民の森の渓流で、目の前の倒木のコブの上で10分間くらい囀り続けたところを撮ったものです。
写真Aは05.4、両神山の中腹の沢で盛んに囀りながら岩の上を行ったり来たりしてくれました。

ミソサザイ(両神山)A

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渓流に棲む野鳥(1)