日本の野鳥の世界
第16回 ゴジュウカラ&エナガ

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ゴジュウカラ(蓼科高原)@
ゴジュウカラとエナガは標高1000mから1500mくらいのブナやミズナラ、カラマツの森林を好んで棲んでいる。ゴジュウカラは名前にはカラと付いているが、「ゴジュウカラ科」に分類される留鳥です。日本にはこのゴジュウカラ1種です。
ゴジュウカラは樹の幹に縦に止まったり、逆さまに下りたり、太い横枝の下側を歩いたり、活発に行動し、幹の割れ目に潜む昆虫やクモ類を捕食しています。頭を下にして下りることの出来る鳥はこのゴジュウカラだけです。繁殖期には「ピッピッピッピッ・・」と連続した遠くまで届く声で鳴くのですぐにわかる。幹を歩いては止まり、止まっては歩くが、顔を上向けてまわりの様子を伺うしぐさが可愛らしいが、その時に見せる脇腹のオレンジ色が美しい鳥です。
エナガはエナガ科に分類され、繁殖期以外群れで行動することが多く、カラ類と昆群を創って行動する。エナガ科の鳥は日本にはこのエナガ1種で、越冬期には低山に移動する留鳥です。
写真@は今年のお正月、蓼科高原でペンションの庭にあるカラマツにやってきたゴジュウカラを窓越しに撮ったものです。
写真Aは同じ蓼科高原で、宿主がタルト(ケーキに生地)を小枝つけて餌付けをし、群れで現れたエナガを撮ったものです。
写真Bは同じ場所にシジュウカラと昆群で現れたエナガです。
エナガ(蓼科高原)A
エナガ(蓼科高原)B
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亜高山の野鳥(4)