日本の野鳥の世界
第13回 ルリビタキ

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ルリビタキ(2005・3 光ヶ丘公園)@
夏は標高の高い所あるいは北国、冬は低山あるいは南国に移動する野鳥を漂鳥と言いますが、その代表的存在はウソとルリビタキではないかと思います。どちらも美しいバーダー憧れの野鳥だからです。
ルリビタキは、夏は標高2000mくらいのコメツガやシラビソなど亜高山の針葉樹林で繁殖し、冬は平地の森に移動して越冬する鉛直移動の漂鳥です。オスは木のテッペンで「ルリビタキだよ!」と独特の早口で囀り、名前のとおりルリ色の美しい姿をした野鳥です。
冬は、明治神宮や井の頭公園などの都会の公園など身近な所で見ることができます。公園の梅が咲き終わる頃高山に移動を始めますが、その頃がカメラマンのシャッターチャンスです。
ルリビタキ(2005・3 光ヶ丘公園)A
写真@Aは05.3、練馬区光ヶ丘公園の白梅に現れたオスの若鳥です。水場の脇にある二本の白梅には、毎年ルリビタキが現れますが、今年はルリ色が少し見える若いオスでした。来年は鮮やかなルリ色に成長して再度光ヶ丘公園に来てくれることを祈って撮った一枚です。
ルリビタキ(2004・1 光ヶ丘公園)B
写真Bは同じ光ヶ丘公園に昨年(04.1)ルリ色が鮮やかなオスが水場に現れたものです。
ルリビタキ(2005・6 富士山5合目奥庭)C
写真Cは高山に移動を終えたルリビタキのオスが、富士山五合目(標高 約2400m)の奥庭の水場に現れたところを撮ったものです。こんな鮮やかなルリ色になるには三年程度かかるそうです。@、Aの若鳥と比べてみてください。
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亜高山の野鳥(1)