日本の野鳥の世界
第11回 ライチョウ

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ライチョウ(2005・8 乗鞍岳)@
Canon EOS−20D、Canon EF100-400mmF4.5-5.6L IS USM、
Kenko Teleplus 1.5× 絞り優先オート(開放)
高山を代表する野鳥と言えば、氷河期の生き残りで天然記念物に指定されているライチョウでしょう。
ライチョウは日本アルプスの標高2500mより上のハイマツ帯に生息し、主に草の種や芽、それに昆虫等を地上で採取して生活し ています。秋から冬は群れを成して生活しますが、冬は雪の色と同じ真っ白な羽毛に生え変わります。人間をほとんど恐れず、登山 道などで砂浴びしているときは足元まで近づくことができます。
早成性の鳥ですから、孵化した雛は綿毛に覆われていてすぐに歩き出します。繁殖期にメスが子供を連れてハイマツの間で餌をつい ばんでいる光景は実に微笑ましいものです。今回は残念ながら子連れのライチョウは発見できませんでした。
写真@、Aは今年8月に乗鞍畳平の駐車場のすぐそばの大黒岳で、ハイマツの間の岩の上に現れたオスです。
ライチョウ(2005・8 乗鞍岳)A
同じ固体がしばらくす ると登山道で砂浴びを始めました。写真Bはそのシーンを撮ったものですが、両足に足環をしていました。ちょうど出会った岐阜県 の環境パトロールの方にお聞きした所、乗鞍周辺に100羽ほどが生息していて、足環をつけて観察を続けているとのことでした。今回初めてCANON 20Dで撮影しました。
ライチョウ(2005・8 乗鞍岳)B

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高山の野鳥(1)