日本の野鳥の世界
第10回 セイタカシギ

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セイタカシギ(2000・10 東京港野鳥公園)
セイタカシギは従来、冬鳥または旅鳥として登録されていたが、最近東京湾や伊勢湾を中心に日本で繁殖する例が多くなり、ここでは留鳥として紹介することにした。
セイタカシギはピンク色の細くて長い足が目立つ、白と黒のツートンカラーの美しい鳥だ。体の上面は緑色光沢のある黒で、残りは白い。オスは頭上も黒い。
戦前は5回しか観察記録がない珍しい冬鳥であったが、1960以降観察例が増えて来た野鳥で、1975年に初めて繁殖が確認された。関東では谷津干潟、東京港野鳥公園等に行けば、ほとんど漏れなく観察できるようになったが、これも地球温暖化の影響だろうか。
写真@は00.10東京港野鳥公園のネイチャーセンターの地下にある観察室から撮ったオス、写真Aは05.7 谷津干潟で撮ったメスですが、頭の色が違うのがお判りでしょうか。

セイタカシギ♀(2005・7 谷津干潟)

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