日本の野鳥の世界
第9回 ゴイサギ&アオサギ

目次へ

ゴイサギ(H17.6 練馬区光ヶ丘公園)
ゴイサギは夜行性の鳥で、昼間は首をちじめ、背を丸めてずんぐりした形をしている。頭と背は黒く、翼と尾は灰色で、後頭から白いひも状の冠羽が特徴である。川や池で魚を採り、本州〜九州で繁殖する留鳥である。
ゴイサギの名前の由来であるが、漢字で「五位鷺」と書く。昔、醍醐天皇が神泉苑の池にいたサギを捕まえるように命じた。そのサギは勅命だからと逃げずに神妙に捕まったので、天皇はこのサギに五位の位を賜ったという。そこから五位鷺という名前がついたという。
太陽がしずむ頃から活動を始め、ねぐらの林から「クワー、クワー」と鳴きながら飛び立ち、餌を探しに出かける。
写真は第8回で紹介したカワセミと同じ池の同じ場所で撮影したもので、木陰の岩の上で休息中のゴイサギである。

アオサギ(H15.4 練馬区光ヶ丘公園)
日本の鷺の中で最も大きい。全国で繁殖する留鳥で、水田、湿地、川、湖沼、干潟など水辺の鳥の代表格である。水の中をゆっくり歩いたり、じっと立ち止まって待ち伏せしたりしながら魚を捕まえる。丘陵地のよく茂った林で集団繁殖するが、川の中州などにコロニーが作られたりする。
写真は光ヶ丘公園のサンクチュアリの池の中を、ゆっくり歩いて魚を探している所を撮ったものであるが、この直後に見事、魚を捕まえたが、残念ながら私はそのシーンをカメラは捕まえることが出来なかった。

目次へ