第18回 利尻・礼文の花(4)
年が明けたと思ったらもう1ヶ月が過ぎ、年々時の経つのが早くなっていくように感じます。皆様お元気でお過ごしですか?利尻・礼文の花の4回目です。

ヤマハナソウ」  和名 「山鼻草」

花期 5~7月
ユキノシタ科 ユキノシタ属 
草丈 10~40cm 花径 9~12mm

北海道の山地の湿った岩場に生える多年草。名前のいわれは、札幌の山鼻地区(藻岩山)で発見されたことから。小さくて地味な花ですが、花弁にある黄色い斑紋と10本雄しべの先の赤茶色がいいアクセントになって、とても可愛い、北海道でしか見られない貴重な花です。
オオタカネバラ」  和名 「大高嶺薔薇」

花期 6~8月
バラ科 バラ属 
草丈 50~150cm 花径 4~5cm

北海道や本州中部以北の高山や草原、岩礫地に生える落葉低木。日本固有のバラの原種です。 礼文林道に一輪咲いていましたが、最初、"こんなところにハマナスが“と思ってみましたが、花も少し淡いピンクで葉も違っていました。帰って調べて「オオタカネバラ」と知りました。バラの仲間ですが派手な感じはなく、とても上品で優しい野バラです。
ヒオウギアヤメ」  和名 「檜扇菖蒲」

花期 6~7月
アヤメ科 アヤメ属 
草丈 50~80cm 花径 6~7cm

北海道、本州(中部地方以北)の高層湿原や湿った草地に生える多年草。名前の由来は葉が檜扇の形をしていること、花があやめ模様をしていることから来たと言われています。

アヤメに似て、花には綾目模様がありますが、内花被片といわれる花びらの直立した部分がアヤメよりもずっと小さいことで見分けられます。みずみずしく清楚な花です。

シロヨモギ」  和名 「白蓬」

花期 6~10月
キク科、ヨモギ属 
草丈 30~50cm 花径 約8mm。

北海道、本州新潟県、茨城県以北の海岸の砂地や礫地に生える多年草。
茎も葉も白い綿毛に覆われ、触るとふわふわしています。群生していると、遠目にはまるで雪が積もっているように見えます。花は小さくて目立ちませんが、けなげに咲いていました。

ハクサンチドリ」  和名 「白山千鳥」

花期 6~8月
ラン科 ハクサンチドリ属 
草丈 10~40cm 花径 1.5~2cm

名前のいわれは白山で発見され、花の形が千鳥の飛ぶ姿に似ていることからこの名があります。花の色は白から濃い紅紫までさまざまのようですが、見かけたのは薄紅紫でした。

本州では高山でしか見られないこのような花が、平地で見られるのが利尻・礼文の魅力です。
ミヤマキンポウゲ」 和名「深山金凰花」

花期 6~8月
キンポウゲ科 キンポウゲ属 
草丈 10~50cm 花径 2~2.5cm

北海道から本州中部にかけて、亜高山帯から高山まで普通に生える植物。桃岩遊歩道のあちこちに咲いていました。

小さな5弁の花弁の内側がロウ質でしっかりしているので光沢があり、晴れた日には輝いて見えます。お花畑のよい彩りになっていました。

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