第3回 栂池周辺の花たち(3)
 今回で栂池周辺の花は終わりです。八方尾根と栂池自然園を歩いただけでも、たくさんの花に出会えました。また訪れて違う季節の花を見たいと思いました。
ミズバショウ」   和名「水芭蕉」
花期:5~7月
サトイモ科 ミズバショウ属の多年草 草丈10~30cm 花径 8~15cm
ミズバショウと言えば、尾瀬が有名ですが、兵庫県以北の湿原や林下の湿地に群生し、香りの良い花を雪解けとともに咲かせます。白い花びらに見えるのは仏焔苞で、黄色の花の穂を包んでいます。


今回はじめて栂池自然園のミズバショウを見て、尾瀬におとらず素晴らしいと思いました。雪の残る山を背景に群生している様は、やはり ♪夢見て咲いている水のほとり♪ という雰囲気でした。
リュウキンカ」  和名 「立金花」 
花期 4~6月

キンポウゲ科リュウキンカ属の多年草 草丈10~30cm 花径 3cm 
湿地に生える多年草。 春早く、ミズバショウなどとともに黄色の花を咲かせます。細長いハート型のつやのある葉が特徴です。

栂池自然園に咲いていました。本当にミズバショウの咲いているところリュウキンカありですね。

ミツバオウレン」  和名 「三葉黄連」 
花期:6~7月

キンポウゲ科オウレン属の多年草 草丈5~15cm 花径 0.5~1cm
亜高山~高山帯の針葉樹林や湿地に生えます。白く5枚の花びらのように見えるのが萼で本物の花は小さい黄色い部分です。

八方尾根の登山道に1輪咲いていました。あまりに小さくて儚げだけれど、よく見ると、凛として自己を主張しているような美しい花だったので、その時は名前も知らないままに思わずシャッターを切りました。
ミネウスユキソウ」 和名「峰薄雪草」
花期 7~8月

キク科 ウスユキソウ属の多年草  草丈10~20cm  花径 2.5~3cm
スイスのエーデルワイスの仲間です。白い綿毛におおわれ、柔らかな質感の包葉はいかにも高山の精のような気品があります。

八方尾根の岩陰で見つけました。同じ仲間で1週間後に礼文島に咲いていた「レブンウスユキソウ」も掲載しておきました。


レブンウスユキソウ
ミヤマオダマキ」  和名 「深山金梅」
花期 6~8月

キンポウゲ科 オダマキ属の多年草 草丈10~25cm 花径 4~5㎝
高山の礫地や乾いた草地に生えます。和名の由来は、花の形が苧環(おだまき)という紡いだ麻糸を丸く巻く道具に似ていることから付けられたそうです。


まだつぼみでしたが白いミヤマオダマキを八歩尾根で始めて見ました。1週間後に今度は礼文島で開花しているのに出会いました。

青紫のものは我が家で咲いたもの。特徴ある花の形も色も清楚で大好きな花です。花がないときでも青白みをおびた葉が美しく、目を楽しませてくれます。
イワイチョウ」  和名 「岩銀杏」 
花期 6月~7月

ミツガシワ科 イワイチョウ属の多年草で 草丈20~40cm。 花径 1.5cm
雪解けの水が流れて集るような湿った場所に群生します。花びらは星形に5つに裂け、へりには波状の
しわがあり中央に縦にひだが走っているのが特徴です。和名のいわれは葉がイチョウの葉に似ていることからきたそうです。


八方尾根の下りで見つけた上品なフリルが可愛い花です。ミツガシワに良く似ています。やはり白い花には心惹かれます。
参考までに「ミツガシワ」も載せておきます。尾瀬に咲いていました。







                      「ミツガシワ
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