No.38
2008年12月21日 
上空から見たザンベジ川とビクトリアの滝です
こんにちは、永田です。

現場の仕事も最盛期となり客先の偉いさん方の視察やら次の件名の入札やらナンダカンダと忙しくて、かなりご無沙汰してしまいました。
12月も半ばとなり、日本では寒風が吹く中師走で何かとあわただしい頃かと思います。
南アは12月半ば(今年は土曜の13日)から新年第一週(4日)まで大多数の人が有給休暇を取って3週間のサマーバカンスシーズンになります。夏のクリスマス商戦で忙しい商店や海沿いの保養地は別ですが、製造業と建設業界は一斉休業が慣例となっており、客先である電力会社の人達も休みを取るので、我々の仕事も必然的に止まってしまいます。
ところで先日「超忙し」の合間を縫って、隣国ジンバブエとザンビアとの国境にあるビクトリアの滝を見に行ってきましたので今回これを報告します。
以前にレポートしましたが、ジンバブエ(昔はローデシアと呼ばれ美しい豊かな国でした)は年間インフレ率が今や数百万%(つまり一年で物価が数万倍に値上がりする)と言われており(誰も詳細を把握できないくらい)、同じものが今日と明日,午前と午後では値段が異なるのです。山ほど札束を持っていってもパン一個買えるかどうか?の状況なので高額紙幣が発行されます(どんどん印刷されます、と言った方が近い)。
一度Billionaire(10億ドル長者)の気分を味わいたくて前から欲しかったのですが、何と100,000,000,000ドル札がありました! 買ってお土産に皆さんにあげたので減ってしまいましたが、BillionaireどころかTrillionaire(一兆ドル長者)になりました。このようなインフレなので3桁のデノミがあり新しい紙幣を印刷したため、これは紙くず同然になってしまいました。最近またデノミがあったとニュースで聞きました。
因みに泊ったホテルで仲良くなった従業員に聞いたら、彼の給与は106,000,000ドルで、法律によって銀行振り込みされますが、一日あたり銀行から引き出せる額が
ダウンタウン一番のしゃれたレストランはハンバーガーのWIMPYですが、金額の感覚を掴んで下さい。
悪趣味な小生のあこがれでした。
500,000ドル(パン1個買えない金額)で、毎日銀行からおろしても給与の10%程度しかならず残りの90%は結局国庫に眠ったままだそうです。
このような深刻な経済状況や政治の混乱が続いているジンバブエですが、全てはムベキ元大統領(今も政権にしがみついていますが)と大奥様のなせる業との評価が大多数です。

話をビクトリアの滝に戻します。
世界遺産のビクトリアの滝はザンベジ川の流れが大きな谷(地球の割れ目)に落ち込んだ感じの滝で、最大幅1700m,落差は100mです。轟音とともに下に落ちた水の飛沫が上にあがるため、付近では霧雨が降っている感じになります。今は雨季の前で水量が少ないため全面が滝にはなりませんでしたが、水しぶきに虹が架かる光景は見事です。ヘリで上空からも見ましたが、壮大で一見の価値があります。

滝を見物する以外にも、ラフティング(数人でゴムボートに乗って激流を下るもの),バンジージャンプ(110m下の峡谷めがけ飛び降りる),ザンベジ川のリバークルーズ(ワニやカバが棲んでおり象の川渡りも見られる),エレファントバック・サファリ(象に乗って草原を歩きながら色んな野生動物を見るもの)など色んなアクティビティーで遊ぶ趣向が整っています。観光地だけあって値段は結構高いのですが、楽しめました。
ビクトリアの滝です。左下の写真は向こう側で滝に落ちるザンベジ川で記念に水遊びをする観光客でしょうか。
エレファントサファリをしました。インパラ・シマウマ・クドーなどがいました。万一のために銃を持ったガイドが付いて来ます。
ザンベジ川クルーズで見かけたカバです。近づくと口を開けて威嚇します。
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