No.7
2007年5月27日 
事務所で経理をやっている女性のある日の服装
前回は小生の非常に見苦しい写真をお送り致しまして、皆様にはご迷惑をおかけいたしましたので、今回は女性受けを狙ってファッシ ョンをテーマに行きたいと思います。
と言うことで、第7回目は「エジプトの女性のファッション」編です。
中近東などのイスラーム諸国ではいつも真っ黒い布(チャドル)で体を覆い、ヒジャーブと呼ばれるスカーフ(人によっては目出し頭 巾)を被っているとお思いの方もいらっしゃるかも知れませんが、ある面ではYESですしある面ではNOです。国や地域、或いは慣習,人の考え方によってまちまちです。画一的にこうだ、というものは存在しません。
メッカ・メディナを擁するイスラーム本家本元のサウジアラビアではYESな部分もありますが、エジプトではかなり自由で基本的には 各自の考え方や好みです。”公序良俗に反しない限り何を着ようが個人の自由”これは日本では当たり前のことですが、アラブの国を そう思っていない日本人がいるのも事実だと思います。しかしこれは誤解であり、日本以上にキチンとしているとも言えます。
イスラームの教えでは、「親兄弟以外の他人(婚約者も当然含まれる)の前では女性は素肌を見せてはいけない」となっています。こ の理由は、イスラム教では特に女性の体は美しいものとされていて、それらをみだらに人に見せてはいけないという考えからで、イス ラームの信仰を支える五つの柱(信仰告白、礼拝、喜捨、断食、巡礼)についで、守るべき行動の一つとされています。
エジプトはかなり大らかな所ですが、この社会通念上の行動様式(モラル)については各人の考え方に従いしっかり守られているよう です。
バザールにかなりある女性ランジェリー屋さん バザールで服を物色するおばさん
バザールに集う人々 市場近くを歩くおばさん
原則は「公共の場で肌や身に付けているものを見せない」という点だけで、どんな色のものを被ろうがその下に何を着ようが、これは 好みの問題です。とは言っても、年配は黒・茶・紺系統の渋いものを好み、若者はピンク・水色・白など明るい色を好むのはどこの国 でも同じでしょう。ジーンズも多く穿かれています。
テレビに出てくるアナウンサーや出演者,映画の出演者や歌手・モデルなどは、特にヒジャーブを被らなくても許される様で、ちょっ とセクシーな衣装をまとった歌手・モデルの映像がアブダビなどからの衛星放送を見ていると出てきます。
この手の話しをしだすと、イスラームの教義から始まって普通の人の考えや下ネタに至るまで話が尽きないので、この辺にしておきま す。

街中を歩く若いお母さん
博物館前でお喋りする女性達 ガーマ・ムハマンド・アリで寛ぐ人々
カイロ中心部のケーキ屋前で待ち合わせをする女性達 道路わきでタクシーを探す女性
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